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| 御坊市名田町上野 中野 貴史 (なかのたかし)さん (48歳) 就農年数 20年。 キンギョソウ16aの他、スターチス、トルコキキョウ、デルフィニュームなどの花を約40a栽培されています。 |
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現状の打開を!! 『JA紀州中央の花』が出荷の最盛期を迎え、ハウスの中は鮮やかに彩られています♪ 今回は、キンギョソウの生産者、御坊市名田町の中野貴史さんにお話を伺いました。 ○恩恵 中野さんは、28歳で就農。長男であったことから、カスミ草やスターチス、スイートピーなどを栽培されていたご両親の跡を継がれました。 15年前にはトルコキキョウ、8年前にはデルフィニュームとキンギョソウの栽培に着手。これらの洋花栽培には、名田地区の中でも早くから取り組まれ、常に新しい品種を育てるよう心掛けられています。 キンギョソウは無加温栽培が可能で、経費が掛かりません。元々、低い温度でも開花する花ですが、厳寒期でさえ霜の降りない温暖な名田地区ならではの特長で、山間(やまあい)に建てられたこのハウスにさえも暖房設備はありません。 現在、主に栽培しているのが『カリヨンシリーズ』という一重の品種。低温でも咲くことと、収穫後に次の芽が出るまで時間がかからず回転が速いのが魅力です。 9月上旬に定植し、11月中旬から出荷が始まりました。秋に暖かい日が続いたため、草丈が伸びきらない内に早期開花してしまったのですが、おかげで2番花が早く育っています。春に向けて本数が増えてくるそうで、5月の母の日の頃まで、価格次第で5番花まで出荷することもあります。 ○高みに 「最初に手を抜くと、最終的には余計に手間がかかってしまう」と、花の栽培は手抜きが出来ないと身をもって経験されています。「病害虫対策は、初期の段階で行うことが重要。また、雨に合うと立ち枯れてしまうため、ハウスのビニール張りも早々に行うことが必要」だと話します。 キンギョソウの栽培で一番気を付けていることは、「曲がり」を作らないことです。上を向いて伸びる性質があり、風で苗が少し倒れただけで、そこから上を向き育つため、茎が曲がってしまいます。定植の時期がちょうど台風シーズンにあたり、防風ネットが原因になることも。「曲がると分かった時点で、全て切ってしまうこともある」程です。 茎が伸びてからは、フラワーネットを2段、3段と掛けて対策を取ります。出荷用の箱が横箱だった頃は輸送途中で花先が上を向いてしまうことが多く、数年前に縦箱に変えたことで単価が上がったそうです。 「花は難しい」と話す反面、「少しでも高品質な、消費者のニーズに合ったものを作ることが大切」と、高い意識を持たれています。 ○繋げる 「農家は、辛抱が必要。夏の暑さにも、冬の寒さにも、自然の猛威にも、市場価格の低下にも・・・」と、現在の農産物価格の低迷には特に頭を悩まされています。 中学生と小学生の息子さんをお持ちの中野さん。「昔のように、『跡を継げ』と強くは言えない。好きなようにしてくれたら・・・」と、継いでほしくてもそうとは言えない現状です。バブル期を経験された中野さんは、「あんな時代はもう来ないだろうけれど、出口の見えない今の情勢は、一刻も早く打開したい」と想いを強められています。 全国的に見てもキンギョソウの大きい産地はないそうですが、名田地区では徐々に栽培面積が増えつつあります。「無加温で育つのが何よりの特長。もっと多くの方に作ってもらいたい」と、とても意欲的です。 名田地区が誇る強い連帯感で、『花の産地』の益々のご繁栄を心よりお祈り申し上げます。 |