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御坊市名田町野島  佐藤 公彦 (さとうきみひこ)さん (43歳)

就農年数25年。スターチス90a、ブロッコリー40aを栽培しています。JA紀州中央花き・花木部会長。
佐藤公彦さん広報誌『はあとふる』2011年12月号掲載記事より

 魅力ある花き栽培
   常に、攻めの姿勢で


JA紀州中央花き・花木部会の新しい部会長に選ばれた御坊市名田町の佐藤公彦さん。「キャッチフレーズは、元気のあるJA紀州中央花き部会!」と、力強い声に意気込みが現れています。


暖で気候に恵まれ、花の栽培に適したJA紀州中央。生産量日本一を誇るスターチスをはじめ、カスミ草、バラ、ガーベラなど多岐にわたる花が栽培されており、「花の栽培には魅力がある」との言葉通り、今の時代まれな、若い後継者が数多く活躍する部会です。

  「生産量と品質はもちろん、最先端の技術力を備えた日本一の産地」と、自信をにじませます。


校卒業後に就農し、25年。農家の長男として、高校在学時に自ら跡を継ぐことを決めました。働く親の姿を見ていて、「やりたいことを自由に出来る農業」に魅力を感じていました。

 その当時は豆類を栽培していたのですが、佐藤さんが就農する際、カスミ草とスターチスの栽培に着手し、徐々にスターチスの面積を増やして来ました。

 年末年始や彼岸などの需要期に合わせて出荷時期を調整するなど、戦略を立てながら栽培できることに、スターチス栽培の面白みとやり甲斐を感じています。


より、スターチスのオリジナル品種「紀州スター」と「紀州パープル」の生みの親として知られる佐藤さん。「自分の品種を持ちたいという想いから、常に新しい品種を探す目になっている」と自らを分析し、育種や育苗には特に力を注いでいます。

 「紀州スター」は13年前、「紀州パープル」は10年前に育種が成功しました。3年前には「紀州パープル」から「紀州ルージュ」が、さらに昨年は「紀州スター」からうすいピンク色の「紀州桜」が誕生し、今年は「紀州桜」300本の試作を始めたところです。

 さらに今、美しい草姿で作業性が良い枝ぶりの「紀州シリーズ」で、濃いピンク色の育種に挑戦しています。


ターチスの生産者が最も恐れる「灰色カビ病」にも対策を講じており、JA営農指導員等からのアドバイスを受けながら、堆肥を入れるなど土作りの研究を重ねています。

 また、栽培期間中ずっと室内で育てる低コスト耐候性ハウスのスターチスと、定植時期からビニールを張る10月上旬まで露地で育てるパイプハウスのものとは、やはり品質に微妙な差があるため、低コスト耐候性ハウスでの栽培技術の向上を目指しています。


年度は、出荷のピークを迎える彼岸前に発生した東日本大震災の影響で花の需要が激減し、最後まで厳しい状況が続きました。

 今秋からの販売においては、以前の水準には満たないものの、少しずつ回復してきています。

 「部会も新体制となった。気持ちを切り替え、市場へ足を運び強くPRしていきたい」と、気合は充分。「責任ある産地として、市場とコミュニケーションを図りながら、信頼できる産地であり続けなければ」と、使命感に燃えています。

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