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御坊市名田町楠井   芝本 貴史 (しばもとたかし)さん (32歳)

就農年数 10年。 ガーベラ 90a、スターチス 70aを栽培しています。
芝本貴史さん広報誌『はあとふる』2011年7月号掲載記事より

 若き農業経営者として
    今、現れる心の変化


団法人農業電化協会の平成22年度農業電化推進コンクールで、大賞となる農林水産省生産局長賞を受賞したガーベラ生産者の芝本貴史さん。

 農業電化の導入など農業技術革新により、品質の向上と安定生産を実現させたことが高く評価されました。


在、90aの施設で約40品種のガーベラを栽培。年間約320万本を出荷しています。

 大学卒業後22歳で就農し、家業のスターチス栽培に携わりながら、ガーベラ栽培に着手しました。周年栽培による経営計画が立てやすいことが最大の理由でしたが、「花らしい花を作りたい」という想いと、小学生の頃に両親が作っていたガーベラの記憶が後押ししました。


10aの土耕栽培からスタートし、年々栽培面積を拡大。平成19年にダッチライト型ドームハウス40aを建設し、養液栽培システムを導入しました。従来の土耕栽培より約1.5倍の株を植栽することが可能となり、肥培管理の効率化を実現させました。


時の原油価格高騰対策として、平成20年に導入したヒートポンプで省エネルギー化を進め、自動換気システムや自動カーテン、循環送風機等を組み合わせることで施設内環境が改善し、花弁のシミや灰色カビ病の発生がなくなり、高品質化が図られました。

 また、高温期にヒートポンプの冷房機能を活用することで、1年を通じてハウス内の気温と湿度の変動を小さくすることが可能となり、安定生産が実現しました。


や、全国でも有数の産地に成長したJA紀州中央ガーベラ部会。これらの取り組みや技術は全て、部会で共有しています。会員の結束力は強く、一丸となってブランド確立に向け取り組んできた成果です。


農時より、芝本さんが常に心掛けているのは『自分に勝つ!』こと。毎年、前年の実績を上回ることを目標に掲げています。

 今年は震災の影響で、3月から4月の販売額が激減しましたが、昨年の出荷本数を上回る330万本以上を出荷すること、それ以上に、市場の評価をさらに高めることを目指しています。


い頃には、「10円でも20円でも高く売りたい」という思いばかりが募っていましたが、就農後10年が経ち、心境に変化が現れてきました。

 年々規模が拡大し、現在は家族以外に、農繁期のパートを含む10人を雇用しての農業経営。新たな雇用を生み出すことが、地域社会への貢献になっており、「皆さんに喜んで頂いていることがうれしい」と感じるようになりました。

 今後は法人化を視野に、パイプハウスから低コスト耐候性ハウスへの転換など施設の高度化による生産量のさらなる拡大を進めていきます。


ーベラを栽培するきっかけともなった幼い頃の両親との思い出。今は、子を持つ父となり、ガーベラの施設を公開することで、次代を担う子どもたちへの『花育』に協力しています。

 『雇用の創出』や『花育』を通して、「自分に出来ることで、地域の皆さんにこれまでの恩返しをしていきたい」と、真摯に想う日々です。


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