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| 御坊市 野口 田渕 廣一 (たぶちひろかず)さん (68歳) 就農年数 18年 栽培面積 3.5a 3棟のハウスでミニトマトを栽培されています。 |
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農業の厳しさへの挑戦 田渕さんは学校を卒業後、 15歳から左官業を営んでおられました。 50歳を前に、 高さ3mの屋根から転落し、左太腿を骨折するという事故に遭われたそうです。その後、高いところが怖くなってしまい、また中腰での作業が辛くなったこともあって、家業の農業を継ぐことにされました。 ○農業への転身 当時、仕事で日高町(御坊市の北隣)へ行く機会が多く、そこで知り合った方からミニトマトの栽培がいいと教えていただいたそうです。田渕さんのご両親が水稲を栽培されていた農地で、ミニトマトの栽培を始められました。 7~8年前には、新たに 2棟のハウスを譲り受け、40年連れ添った奥様と一緒に農業を営まれています。 ○栽培の苦労 「ミニトマトの栽培は、病気や害虫の防除が難しいんです」とおっしゃいます。気候にも左右されることが多く、温度や水の管理にとても神経を使っておられます。 野口地区は台風の影響を受けやすく、かなり風の強い地区です。近くに高速道路が建設されてからは比較的風の強さが緩和されたようですが、それでもハウスの中にいるのが怖く感じるほどだそうです。 大雨による被害も多く、田植えの時期には水田の水が逆流するなど、ハウスの中まで浸水することが年に数回あります。 ○生産資材高騰への対策 ミニトマトは、平年なら 9月に定植し 11月から翌年 7月まで収穫するというサイクルで栽培します。しかし、今年は重油価格高騰の対策で、寒い時期に加温せず済むよう、 12月頃まで収穫を延ばし、来年 3月に定植しようと考えられています。 重油をはじめ生産資材の高騰により、生産者にとっては非常に厳しい状況が続いており、田渕さんも栽培の仕方を変えざるを得なくなっています。 収穫の時期を延ばしても、暑さのため夏場の作業時間は限られてしまいます。ハウスの温度は約 50 ℃にまで上がることがあり、朝 5時から 9時頃までと夕方の少しの時間しか作業をすることが出来ません。 ○農業との関わり 「農業は、毎年同じようにはいかないんです」とおっしゃる田渕さん。「去年よかったからといって、同じことをしても今年も良いという訳ではない。毎年状況が違い、日々試行錯誤で、何年たっても勉強しないといけないんです」と、とても前向きです。 ミニトマトの他に、現在はモロヘイヤやネギ、小松菜などの栽培も行われています。 20年前の骨折で太腿にボルトを 2本入れており、今でも後遺症が残っていて、重いものを運んだり中腰で作業することが辛いそうです。ミニトマトの収穫も、低いところはローラーのついた椅子に座って作業をされています。 今後については、「年齢と健康のことを考えると、このまま現状維持を心掛けていきたい」と語られます。 現在はお二人で暮らされている田渕さん夫妻ですが、 4歳と 2歳のお孫さんたちが遊びに来るのをとても楽しみにされています。 上の男の子は田渕さんがハウスに収穫しに行くと、喜んでついて入ってくるそうです。「収穫も手伝ってくれると言うんですが、色を見分けることが出来なく、その上、手で潰してしまうんですよ」と、目を細めておっしゃいます。なんとも微笑ましい光景が目に浮かんできます。 かわいいお孫さんたちにおいしいミニトマトをたくさん食べさせてあげられるよう、奥様と二人力を合わせ、これからもがんばってください。 いつまでもお元気で! |
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