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日高川町 熊野川   友渕 志乃 (ともぶちしの)さん (43歳)

就農年数 10年 水稲43a、千両4a、栗30本、梅40本を栽培されています。 小学生2児の母。
友渕志乃さん広報誌『はあとふる』2008年12月掲載記事より

 生産者として、母として

 友渕さんは、10年前にご主人のお父様が亡くなられたのを機にふるさとに帰って来られ、水稲や千両などの栽培を受け継がれました。勤めに出られているご主人と、主に椎茸とサカキの栽培をされているお母様の3人で農業を営まれています。


○千両の栽培
 今現在、お正月を前に千両の出荷を控えており、お忙しい時期だそうです。

 水稲、栗、梅などの栽培をされながら、春には施肥や草引き、夏には消毒、9月の彼岸頃には芽かきをされ、昼夜の温度差が大きくなる10月下旬からだんだんと実が色付き、11月末から収穫されます。友渕さんが就農された頃は、千両の収穫時期には雪が降っており寒い印象を持たれていたそうですが、最近は温暖化の影響なのか暖かく感じられ、色付きが遅くなってきているそうです。そんな中でも「昨年から周りを囲っているネットを横の部分だけ目の粗いものに変えてみたら、風通しがよくなったのか、実付きが良くなり、落ちることも少なくなりました」と試行錯誤をされているようです。


○農業への愛情と喜び
 「農業を取り巻く環境は毎年変わり、何をすればいいのか分からないことが多いのですが、先輩の方々に教えていただき、又、近所の方々に助けていただいております。農業は一人では出来ないもので、周りの方々の力添えは本当にありがたいです」と、心から感謝されています。

 「農業を営む中で、収穫する時が一番うれしいですね」と喜びを語られます。「先輩達から千両の近くを通るだけでも成長が違ってくるとアドバスを受け、出来るだけ畑に入り話しかけてあげるようにしています」と千両への愛情たっぷりです。


○農業を通じた教育
 友渕さんは小学校6年生と3年生になる男の子のお母さんでもいらっしゃいます。お子さんたちを学校に送り出して帰って来るまで農作業をされていますが「休みの日には、主人と一緒に子供たちもわら敷きなどを手伝ってくれ、『お母さん、毎日大変だね』と子供たちなりに気遣ってくれます」と、目を細められます。

 「子供たちには安全な物を食べさせたいと思っています。日本の方には、日本の農家の方々がこんなに丹精込めて作ったものを、もっともっと食べていただきたいですね」と熱く語られます。「お米一粒も無駄には出来ません。お米には7人の神様が宿っていると言いますからね。子供たちにも、そう教えています」と、ご家庭では「食と農」を通じた教育をされているようです。

 将来的に、お子さんたちへの期待も色々とお持ちのようですが、「農業は厳しくて大変なので、子供たちの好きな人生を歩んでほしいと思います。子供の判断次第ですね」と、深い母の愛を感じました。


 今は1日が24時間では足りないほど手一杯だそうですが、「さらに努力し、良いものを作りたい」と力強く語られます。

 好きな言葉が「笑う門には福来る」という友渕さん。その言葉通り、笑顔がとても素敵な方でした。一方で、生産者として、母として、そして女性としての底力を感じることも出来ました。

 女性ならではのご活躍を、心より期待しております。

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