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| 日高川町熊野川 友渕 佳孝(ともぶちよしたか)さん (45歳) 就農年数15年。千両30a、サカキ3ha、水稲8aを栽培されています。 |
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厳しい環境の中にあっても 今年も、JA紀州中央の千両が多くのご家庭で飾られたことと思います。 日高川町の友渕佳孝さんは、30aの圃場で千両を栽培。主に林業を営みながらの兼業農家です。ご両親が21年前に始めた千両栽培を受け継ぎ15年。幼い頃から農業の手伝いをしていましたが、父親の病気を機に本格的に携わり始めました。 当時は、千両と一緒に万年青(おもと)も栽培していたのですが、千両が熊野川地区の気候に合っていることを実感し、千両栽培に絞りました。 寒暖の差が激しい山間部が栽培に適しており、その気温差がきれいな実を作るとされています。 年間を通して遮光施設で栽培していますが、昨年は、実が付き始める7~8月の猛暑の影響で、実が落ちやすくなってしまいました。施設の風通しを良くするなど対策に追われましたが、その甲斐あって実は順調に肥大し、11月上旬よりきれいに色付き始めました。 毎年、お盆過ぎからは真っ直ぐに育つよう、一本一本の枝を紐で吊るします。10月からは全ての脇芽を摘み取っていく作業を行うなど、大変な手間が必要です。 「気温や気候は毎年変化するため、常に勉強だと思っているが、手間を掛けると必ず応えてくれる」と、やり甲斐を実感しています。 千両は、お正月需要に向け、年に一回しかセリが行われません。11月末から収穫が始まり、12月中旬までが勝負。忙しい日々が続きます。 この時期に品質の良い千両を出荷できるよう、家族が助け合って作業を進めます。 JA紀州中央全体では、昨年は約20万本出荷しました。例年より少なめでしたが、上位等級の割合が多く、品質は上々でした。 しかし、「農業だけでは食べていけない」と語る友渕さん。山間部の生産者は高齢化が進む一方で、後継者不足に危機感を募らせています。 「今のうちに対策をとらないといけない」と強く感じると共に、増え続ける休耕地について「みんなで協力して、何かを生み出せないものか」と考えています。 将来的に、友渕さんも小学生の長男に跡を継いでほしいと思っていますが、「時代の流れでどうなるかは分からない」と、多くは望んでいません。しかし、ネガティブには考えず、「なんとかなる、なるようになる」と、常に前向きに取り組んでいます。 |