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御坊市 名田町楠井   山本 修功 (やまもとやすのり)さん (38歳)

就農年数 20年 栽培面積 42a白の「アバランチェ」、赤の「アマダ」など8品種のバラを栽培。
フラワーアーティストとして、栽培したバラを使ったフラワーアレンジメントの指導にも携わっています。
2008年4月、日本切り花協会主催「第51回日本ばら切花品評会」において、最高賞の農林水産大臣賞を受賞されました。
山本修功さん広報誌『はあとふる』2008年11月掲載記事より

            
いざな
 花のある暮らしに誘う
    バラにかける愛と情熱


 山本さんは高校卒業後、ご両親の跡を継ぐため就農されました。初めの1年間は、愛知県西尾市の「浅岡バラ園」で花切り、手入れなどバラ栽培について研修を受けられたそうです。

 ご両親の代ではスイートピーを栽培されていましたが、研修を終えられ、7a からバラ栽培を始められました。現在は栽培面積を増やし、ご両親と常時パートさん2人を雇って農業を営んでいらっしゃいます。


○自然環境との共存
 花の一大産地である名田地区は、温暖で日当たりが良く施設園芸には恵まれた地域ですが、それでも名田地区独特のご苦労も多いとのことです。海が近いため塩害によりハウスの耐用年数が短く、風速20 mにも及ぶ季節風が吹くため、被覆資材を多くするなどの対策が必要だそうです。その上、台風の影響も受けやすく、7~8年前には大打撃を受けられました。被覆資材が飛ばされただけでなく、骨組みまで曲がってしまい、株が全滅し立ち直るのに1ヶ月を要したそうです。

 バラの栽培に適した気温は、昼間27℃、夜間17℃位と言われています。「17~18年前までは名田地区の年平均気温が17.4℃でしたが、温暖化の影響で最近は残暑が長く、秋が短いようですね」と気候の変化に敏感です。それでも厳寒期には品質を維持するため加温の必要があり、ここ数年の重油価格高騰にも頭を悩まされていらっしゃいます。対策として多重被覆と温度管理を行い、今年度よりヒートポンプを導入されることになりました。


○協力者と共に
 養液栽培が主流となりつつある中で、山本さんは今も土耕栽培を続けていらっしゃいます。「土作りに自信があるからです!」と、こだわりが感じられます。お父様が土作り全般を担当されているそうで「品質の良いバラを作るには、土作りはとても重要なんです。父のおかげで、色鮮やかなバラが育っています」と、お父様にはとても感謝されています。

 また、山本さんはJA紀州中央バラ部会に所属されています。会員数6人と少数精鋭の部会ですが、まとまりがよく全員揃っての話し合いを頻繁に行っていらっしゃるそうです。市場でのイベントや県外視察などにも意欲的に取り組んでおられ、積極的な産地のアピールを行っていらっしゃいます。

○花を通じての交流
 「良い花を作れた時がやりがいを感じる瞬間です。良い花が出来なければ悔しい」と、バラにかける情熱が伝わってきます。

 花への研究心から、フラワーアレンジメントを10年間習われていたそうで、ご自身が栽培されたバラを使ったアレンジメント教室を開かれています。始められてから12〜13年になるそうで、今ではお姉様とご一緒にご自宅や御坊市内の「第一きしの会館」、日高川町、有田市、田辺市で約30人の生徒さんに教えていらっしゃいます。「誕生日や結婚記念日などの特別な日だけでなく、毎日の生活の中に花があればいいと思いませんか?そういう方が一人でも増えてくれたら…と思って続けています」と、山本さんの花への愛情を強く感じます。

 これからブライダルシーズンを迎え需要も多くなりますが、バラは一年中収穫が出来るため、ここ数年は休みなしで働いていらっしゃるそうです。バラ栽培とアレンジメント教室で多忙な毎日のようですが「一生懸命になれるのはとても幸せなこと。環境に恵まれているなと思います。家族、周りの方の協力にはとても感謝しています」と謙虚な気持ちを忘れません。

 将来の展望については、少しは自由な時間がとれるよう雇用を増やし、安定経営を目指されているとのことです。


 『JA紀州中央のバラ』の生産者であり、フラワーアーティストである山本さん。花への愛と情熱をいつまでも持ち続けていただきたいと願います。

 今後の、益々のご活躍をお祈りします♪

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